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メカニック研究
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8.
ギタリストのための解剖学 ギタリストのための解剖学というと、ちょっと大げさですが、手と腕の構造とその機能を医学書を紐解いて調べるのは案外大変な作業ですので、ここにギターを弾くのに役に立ちそうな基本事項をまとめておきます。アウェアネスのところに書いたように、自分がギターを弾いている時にいったい手と腕のどの筋肉を使っているのかを知っておくことは、気づきにくい「力み」を見つけるためにも有益だと思います。 |
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右手のひら側
右手の甲側 |
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手を動かす筋は、手だけにあるのではありません。前腕にあって手を動かす筋を手外筋といって、おもに手首を曲げ伸ばしする筋と、指を動かす筋があります。手のひらの手内筋は、指を動かします。指の中には筋はありません。では、こういった筋の働きで、手の指はどのように動かされるのでしょうか。親指は他の四本の指に比べると、はるかに運動範囲の大きな指で、他の指とは大きく異なっています。ここでは、親指については詳しく解説しません。親指を除く四本の指には、前腕にある浅指屈筋、深指屈筋、総指伸筋、小指伸筋、示指伸筋という筋から、腱が伸びてきます。浅指屈筋、深指屈は手掌側にあって指を曲げ、総指伸筋は手背側にあって、指を伸ばす働きがあります。さらに小指と人差し指にはそれぞれに独立した指伸筋、小指伸筋と示指伸筋がつながっており、それぞれを個別に伸ばすことが出来ます。影絵で「きつね」を作る時、この二本の指を立てて耳にするのはこの事実を利用しているのです。 |
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右手のひら側 |
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これらの手外筋は、指の大まかな曲げ伸ばしを行います。指のもっと細かな動きには、手内筋がかかわっています。まず各指の中手骨の間には、骨間筋という七つの筋がおさまっています。骨間筋は、各指の中手骨の間で、手掌側に三つと手背側に四つの二層に並んでいて、指を付け根で曲げたり、外側や内側に振る働きをします。また、深指屈筋の腱から伸びて、指伸筋の腱膜におわる虫様筋という奇妙な筋があります。この筋は、形が弱々しく、筋紡錘を多く含んでいます。筋紡錘は、骨格筋の動きの速さや大きさを監視する筋中の感覚器(センサー)です。細い筋線維に神経がスプリング状に巻き付き、それを膜が覆い保護しています。その形が紡錘形をしていることから、筋紡錘という名前が付いています。このことから、虫様筋には深指屈筋や指伸筋の緊張を測定する役割があるのではないかといわれています。 |
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前腕の大きな筋は手首の運動にも作用を及ぼすので、指だけを動かすときには手根伸筋、手根屈筋によって手首を固定します。また、手を握ってから手くびを掌側に強く曲げると拳に力が入らなくなりますが、これは伸筋の過伸展による抵抗と屈筋にそれ以上収縮する余力のないためです。このように手首の関節の状態は指の運動にも大きな影響を及ぼします。最近では、一昔前に比べて手首を伸ばしたフォームで弾くギタリストが増えてきましたが、これは全く理にかなったことだと思います。
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指の運動に関わる主な筋、対応する神経とその機能まとめ(親指を除く)
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