メカニック研究

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 2. 左手の技術1(各指の独立性) [1, 2, 3]

左手にどのような運動が要求されるにせよ、四本の各指が独立してコントロールされる必要があることは明らかです。左手の技術のうちもっとも重要なものにスラーがありますが、これなどは各指の独立性が高くなれば自然と解決してゆく問題[5, 6]です。逆に、独立性が育たないようなやり方でスラーを練習しても労多くして効果は少ないといえます。独立性があるとは言葉のとおり、ある指が他の指とは全く無関係に自由に動かせることです。例えば、薬指を動かす時に、中指や小指もいっしょに動いてしまったのでは、これは独立した運動とはいえません。何をあたりまえのことを、とお思いでしょうが、薬指を動かす練習は各種の技巧教本に数多く見つけられても、「薬指だけ」を動かす練習というのは案外見つけられないものです。実際には一本の指だけを動かすのではなく、二本の指を同時に逆方向に動かすことが独立性を養うためにとても有効です。その間、残りの二本の指は動かないで固定されていることが必要です。では、他の指を動かないようにするにはどうすれば良いかというと、最も手っ取り早いのは他の指を指板上のどこかを押さえることで固定してしまうことです。これを私は「固定化を伴った指の入れ替え」[1]と呼んでいます。

具体的には、まず三弦上に@ABCを図1のように置きます。とりあえずポジションはどこでもかまいません。次にBCを押さえたままで、@Aを図2のように開き発音します。右手は別にどうやって弾いてもかまいません。次に@とAを図3のように入れ替えて再度発音します。赤丸は(弾く音)、青丸は(置いておくだけ)です。これをゆっくり繰り返します。

パターン1−1

さらに入れ替えの幅を広げたパターン1−2も行います。

パターン1−2

早く弾く必要は全くありません。最初、上手く動かなければ、インテンポで弾く必要もありません。とにかく、脱力に注意して指を意思どおりに運動させることに集中するべきです。もうお分かりのことと思いますが、さらに考えられるすべての組み合わせについて、同様指の入れ替えの運動を行います。念のために、各パターンの最初の配置だけをいかに図示しておきます。

 

なかには、かなり困難なパターンもありますが、毎日少しずつ継続的に練習することで確実に左手各指の独立性を高めることが出来ます。また青色で示した固定化された指の位置を変化させることで、さらに難度の高いパターンも容易に作り出すが出来るでしょう。

   

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