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はじめに 私が食道ガンの告知を受けたのは、1997年の夏のことでした。このサイトには、その後二度の手術を経て現在にいたるまでの私の経験を書いて行きます。 私がこんなサイトを作ろうと思ったのには、大きく分けて二つの理由があります。一つは、自分のための備忘録ということ。あまり物を想わない性格の私もガンという病気に直面して、さすがに人並みにいろいろなことを考えました。そんな記憶が風化してしまう前に、何かの形に書きとめておこう、そう思ったのです。もう一つは、同じ病気を患う人のために情報を提供するということです。医学書などを読むと、食道ガンの手術については、「大変体に対する負担の大きい手術です。手術の後には、一度に食べられる量が少なくなりますので、少量の食事を何回にも分けて摂ることが必要になる場合もあります。」 などと書かれていることが多いのですが、これでは要するに自分の体が手術の後にどうなってしまうのかさっぱりイメージできません。私の体験記を読んでくだされば、多少なりともこのような情報不足を補うことができると思います。 お断りしておきますが、私はガンの専門家ではありません。ガンの治療に関する記述については、素人なりに正確を期したつもりですが、誤りもあるものと思います。また、ここに書かれていることは、単に一人の患者に起こった出来事であって、同じような治療を受けた人が、皆私と同じような経過をたどるとは限りません。もし、あなたががん患者なら、治療法の選択にあたっては、当然のことながら、専門医に相談するべきです。その意味で、リンク集にある 国立がんセンター のサイトは大変有益です。 この手記には、私の妻や家族の様子については、ほとんど必要最小限のことしか書いてありません。それは、私が私の記憶を頼りに家族の言動を再現した場合、それは所詮 「私にはこう聞こえました、こう見えました」 ということでしかないと思うからです。私には、私の妻や家族のあじわった心労は、到底語り尽くせません。それはやはり本人たち自身の言葉で表現されるべきだと思うのです。 2001年10月
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| 治療の記録 I | (97年7月−98年5月、告知から1回目の手術まで ) | ||||
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